最近、よく聞かれるんだよね。「NotionとCraft、結局どっちがいいの?」って。うん、すごくよくわかる。僕も長いこと、EvernoteとNotionの間を行ったり来たりしてたから。
なんていうか、デジタル情報がそこら中に散らかってる感じ。アイデアの半分は、どっかのデータベースの奥深くに埋もれちゃって、自分でもどこに何があるんだか…。正直、自分は整理整頓が得意なのか、それとも自分から物事を隠すのがうまいだけなのか、わからなくなる時があった。
Notionって、本当に何でもできるじゃない?Wikiも作れるし、タスク管理も、読書リストも。でも、その「何でもできる」が、いつの間にか重荷になってたんだよね。新しいページを開くたびに、「さあ、今回はどんな完璧なシステムを構築しようか」なんて考えちゃって、結局一行も書かずに閉じる、みたいな。Notion疲れ、ってやつかな。
そんな時に、ふと試してみたのがCraftだった。まあ、最初はあまり期待してなかったんだけど。
でも、使ってみたら、驚いた。メモを取るのが、すごく軽い。シンプル。…大げさかもしれないけど、また書くことが楽しくなった感じがしたんだ。余計な機能のごちゃごちゃがない。ただ、きれいなページと、考え抜かれた構造があって。それが、すごく心地よかった。
先說結論
もし君が、チームで複雑なプロジェクトを管理したり、あらゆる情報を一つのデータベースで管理したい「全部入り」を求めるなら、多分Notionの方がまだ強い。カスタマイズ性も高いしね。
でも、もし君が「書く」という行為そのものに集中したい、思考を整理する場所が欲しい、そして何より使っていて気持ちがいいツールが欲しいなら…。Craftを試してみる価値は、マジであると思う。個人的には、もう戻れないかな。
なんでNotionから離れたくなったのか
もうちょっと詳しく話すと、Notionの問題は性能じゃなくて、その思想にある気がするんだ。あまりに自由度が高すぎる。それは強みでもあるんだけど、弱点にもなり得る。
レゴブロックが無限にあるみたいな感じで、簡単なメモを作りたいだけなのに、気づいたら壮大な城の設計図を考えてしまっている。サイドバーはトグルとリンクで複雑怪奇になっていくし、データベースの関連付けを考え始めると、もうそれだけで一日が終わっちゃう。
結果として、「メモを取る」という本来の目的の前に、ものすごい精神的なハードルが生まれちゃってたんだよね。「ちゃんと整理しなきゃ」っていうプレッシャーが、書くことの自由さを奪っていた。これは僕だけじゃないはずだ。
Craftって、じゃあ何が違うの?
Craftがやったことは、たぶん「引き算」なんだと思う。Notionができることの8割を、もっと美しく、もっと速く、もっと直感的にできるようにした、っていう感じ。
まず、根本的にネイティブアプリとして設計されてるのが大きい。特にMacやiPhone/iPadで使った時のサクサク感は、Webベースのツールに慣れてると感動するレベル。検索も、ページの表示も、本当に速い。この「待たされない」っていうのが、思考を止めない上ですごく大事なんだ。
それから、デザイン。これはもう、見ればわかる。作った人がBalint Oroszっていう、もともとUXデザインの専門家だからなんだろうね。ハンガリーの会社らしいけど、2021年にはAppleのMac App of the Year Awardも受賞してる。その辺は伊達じゃない。
アメリカのツールって、とにかく多機能でパワフルなものが多いけど、日本の「手帳文化」みたいな、書くことそのものを楽しむ感覚とは、ちょっと違うレイヤーにある気がする。Craftはその点、日本のユーザーにも響く「用の美」みたいなものを持ってると思うんだ。
ページの中にページを入れ子にして、構造的にドキュメントを組んでいけるのはNotionと似てる。でも、Craftの方が操作がもっと直接的というか、文章を書く流れを邪魔しないようにデザインされてる気がするな。
機能のガチ比較:Craft vs. Notion
まあ、感情論だけじゃなくて、冷静に機能も見てみようか。僕なりに感じた違いをまとめてみた。草稿みたいなもんだけど。
| 項目 | Craft | Notion |
|---|---|---|
| UI / UX | 美しい。ただそれだけ。書くのが純粋に楽しい。気持ちよさで選ぶならこっち。 | パワフルだけど、どうしてもごちゃつきがち。初心者はどこから手をつけていいか迷うかも。カスタマイズの沼がある。 |
| データベース機能 | 「コレクション」機能があるけど、まだNotionには敵わないかな…。簡易的なリスト管理なら十分。 | 最強。これのためにNotionを使う人も多い。関連DB、ロールアップ、何でもござれ。自由自在すぎて逆に難しい。 |
| パフォーマンス | ネイティブアプリは爆速。ストレスゼロ。オフラインでもちゃんと動く安心感。 | Webベースだから仕方ないけど、時々、重い…。ページの読み込みや検索で待つことも。ネットがないとほぼ何もできない。 |
| コラボレーション | リアルタイム共同編集は快適。コメントも使いやすい。少人数チームならこれでOK。 | 権限設定とか、より大規模なチーム向けの機能が充実。ワークフロー全体を管理するならこっち。 |
| 価格(個人プラン) | 無料版はブロック数制限あり。Proプランは月額$5くらいから。払う価値はあると思う。 | 個人利用なら無料版でほぼ何でもできる。これはすごい。太っ腹。 |
| 思想・哲学 | 「書く体験」が中心。思考を妨げない美しさと速さ。ドキュメントツール。 | 「オールインワンワークスペース」が中心。レゴブロックみたいに何でも作れる。システム構築ツール。 |
最近のCraft、結構がんばってる点
昔はただの綺麗なメモアプリって感じだったけど、最近はNotionをかなり意識してるのがわかる。
例えば「タスク管理」。ちゃんとアプリ内で完結するタスク機能が追加された。期日やリマインダーも設定できるし、すべてのタスクを一覧で見ることもできる。これ、地味に便利。
あと、「コレクション」機能。これはNotionの簡易データベースみたいなもの。まだ本家には及ばないけど、読書リストとか、顧客リストとか、簡単なものならこれで十分作れるようになった。ドキュメントの中に、動的なリストを埋め込めるのは大きいね。
さらにはAI機能まで統合してきてる。文章の下書きを手伝ってもらったり、要約してもらったり。正直、僕はあんまり使わないけど、時代の流れだよね。こういう新しい機能を、元々のシンプルさを壊さないように追加してきてるあたり、開発チームはかなりセンスがいいんだと思う。
じゃあ、結局どっちを選べばいい?
うーん、結局は、君がツールに何を求めてるか、なんだよね。
もし君が、プログラマーでナレッジベースを構築したいとか、スタートアップのCEOで会社全体のOSを作りたいとか、そういう「システム構築」が目的なら、Notionの無限の可能性は魅力的だ。時間と情熱を注げば、唯一無二の環境が作れる。
でも、もし君が、ライターや学生、研究者で、日々の思考やメモ、下書きをストレスなく書き留めたいとか、 просто美しいドキュメントを作って誰かと共有したいとか、そういう「書くこと」そのものが目的なら、Craftのシンプルさと美しさは、最高の相棒になるかもしれない。
Notionが「機能」で選ぶツールだとしたら、Craftは「体験」で選ぶツール。そんな感じかな。
まあ、ツールはしょせんツールだからね。一番大事なのは、それを使って何を生み出すか、だから。とりあえず無料版を両方試してみて、自分の肌に合う方を選ぶのが一番いいと思うよ。
君はどっち派?もしよかったら、その理由と一緒にコメントで教えてくれると嬉しいな。
